音楽の心理的効果、私達の精神に及ぼす影響とは?

音楽とは単に聞いて楽しむ娯楽のようなもの、と思ってはいませんか?実は音楽は単に娯楽であるだけではなく、心理学と大きく関連しているのです。そのため、ある行動を促したい、精神をコントロールしたい、などといった特定の目的のもと、音楽はさまざまなシーンで活用されています。以下では、そのいくつかの例を紹介しています。

カジノでの音楽

煌びやかでがやがやとしたイメージのカジノ。そんなカジノの中では、ジャズなど、スローテンポな曲が流されているということに気が付いていますか?

これは、ベルやサイレン、顧客の叫び声などのざわざわとした騒音に対抗して、ゆったりとした音楽を流すことと顧客をリラックスさせるためです。リラックス効果のある音楽を流すだけで、顧客のカジノでの滞在時間が長くなるというデータがあります。そして、じっくりと賭けに時間を取ることで、多くの金額を掛けるようになるのです。このように、多くの顧客を足止めし、カジノの利益を上げるために、音楽は重要な役割を担っているのです。

医療における音楽

近年、音楽療法というものが注目されています。音楽を聴いたり、歌ったりすることで、脳を活性化させたり、精神状態を安定させる働きがあります。

例えば、老人ホームでは、認知症患者のケアとして音楽を流し、感情をコントロールするのをサポートしています。認知症患者は精神が不安定で、急に興奮状態に陥って手に負えなくなってしまうことが覆うあります。しかし、音楽を日常的に聞かせておくことで、より精神を安定した状態に保つことができるのです。また、脳を活性化させることで、認知症の進行を防ぐことができるという嬉しい効果もあります。

発達障害や精神疾患を抱えている人にとっては、社会的スキルを身に付けるために、音楽療法が採用されています。これにより、コミュニケーション能力を身に付けることも可能です。

具体的には、老人ホームや保育園などでは、太鼓をたたいて出席をとったり、チャイムの音の代わりに音楽を流したりなど、毎日の日課に音楽が取り入れられています。これにより、友人同士やセラピストとのコミュニケーションを促しているのです。

その他、東日本大震が発生した際には被災者の心をケアをするために、音楽が使われました。これにより、ストレスやショックから立ち直るのを手助けしたとされています。

購買意欲と音楽

カフェやショッピングセンターなどではBGMが流れているのは当たり前となっており、曲のテンポやスピーカーの位置によって、売り上げが大きく異なるとされています。

例えば、飲食店のランチタイムには、テンポの早い曲を流すのがいいとされています。なぜなら、アップテンポの曲を流すと、客の食べるスピードが速くなります。これにより回転率が高まり、売り上げがアップするのです。一方で、客の店舗滞在時間を長くしたいといきはスローテンポの曲が流されます。

ショッピングのシーンにおいても、テンポのいい曲が流されています。これはリズミカルな曲を聞いて興奮した状態の時に商品を見ていると、商品に対して興奮していると錯覚してつい購入してしまう、という心理効果を利用したものです。特に効果的なのはB’zのようなアップテンポの曲だとされています。また、より購買意欲を高めたい時には、音楽の音量が大きくされていることもあります。CMに音楽が必ず起用されているのも、視聴者の興奮を高めるためだとされています。そして、メロディーは長期にわたって記憶されるため、その曲を聞いたときにその商品を思い出すようにしている、という仕掛けも隠されているのです。

このように音楽と人間の心理は大きく関係しており、様々な場所で活用されているのです。もはや音楽は娯楽だけではなく、私達の日常は産業を大きく手助けしているのです。もしかしたら、あなたも気づいていないだけでは、音楽によって精神をコントロールされているかもしれませんね!